おおかみこどもの雨と雪　どこで見れるかを徹底調査！配信サービス紹介

「おおかみこどもの雨と雪」は細田守監督の長編オリジナル作品第2作にあたり、2012年7月に公開されました。この作品は、第36回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を含む約20の賞を受賞する快挙を成し遂げました。

物語は、「おおかみおとこ」との間に男女二人の子どもを授かった主人公の花が、シングルマザーとして田舎で子育てに奮闘する姿を描いています。子どもたちが葛藤を乗り越え、自分の生き方を見つけ出す姿には、若者や子育て世代を中心に多くの人が共感しました。

この記事では、そんなを「おおかみこどもの雨と雪」を視聴できる動画配信サービスについて詳しく調べました。

結論としては、「Hulu」、「TSUTAYA DISCAS」、「DMM TV」、「Amazonプライム」で視聴可能です。中でも定額でオンライン動画配信という形で視聴できるのは「Hulu」だけになるので、「Hulu」を利用するのが一番おすすめです。

おおかみこどもの雨と雪どこで見れる？配信サイト・アプリの紹介

「おおかみこどもの雨と雪」は、「Hulu」、「TSUTAYA DISCAS」のサブスクサービスで見ることができます。Huluではオンラインでの動画配信、TSUTAYA DISCASではDVD借り放題という形で視聴可能です。

詳細はこちら→Hulu公式サイト

Huluは、アメリカ発の人気動画配信サービスで、多様な映画やテレビ番組、オリジナルコンテンツを提供しています。月額料金で広告あり・なしのプランを選べ、リアルタイムでの番組視聴も可能です。多様なデバイスでの視聴が可能で、幅広いジャンルのコンテンツが揃っていることが特徴です。

詳細はこちら→TSUTAYA DISCAS公式サイト

TSUTAYA DISCASは、DVDやブルーレイディスクのレンタルサービスで、郵送で自宅に届けられ、返却も郵便ポストから行えます。月額定額制プランがあり、借り放題や一定本数までのプランが選べます。オンラインで予約・管理ができ、最新作から旧作まで幅広いラインナップを揃えています。店舗に行かずにレンタルできる手軽さが特徴です。

他にも「DMM TV」、「Amazonプライム」で視聴が可能ですが、この２つのサービスはどちらも見放題ではなく、単品購入もしくはレンタルという形になります。作品を見るためには定額見放題料金に加えて追加料金が必要になりますのでご注意ください。

「おおかみこどもの雨と雪」配信状況一覧

「おおかみこどもの雨と雪」の配信状況を一覧にまとめました。先ほど述べた通り、見放題で見られる配信サービスは「Hulu」、「TSUTAYA DISCAS」です。

「DMM TV」、「Amazonプライム」では見放題ではなく、単品購入もしくはレンタルという形で視聴が可能です。

動画配信サイト名	おおかみこどもの雨と雪	利用料金（税込）
Hulu 公式サイト	おすすめ 見放題	1,026円/月 クーポンコードをお持ちの方は30日間無料
TSUTAYA DISCAS 公式サイト	おすすめ 借り放題	定額レンタル4 1,026円/月 14日間無料 定額レンタル8 2,052円/月 30日間無料
DMM TV 公式サイト	購入orレンタル	550円/月 30日間無料
U-NEXT 公式サイト	配信なし	2,189円/月 31日間無料
dアニメストア 公式サイト	配信なし	550円/月 31日間無料
Amazonプライム 公式サイト	購入orレンタル	月額プラン 600円/月 30日間無料 年額プラン 5,900円/年 30日間無料
ABEMAプレミアム 公式サイト	配信なし	960円/月
ディズニープラス 公式サイト	配信なし	スタンダードプラン 990円/月 プレミアムプラン 1,320円/月
Netflix 公式サイト	配信なし	広告付きスタンダード 790円/月 スタンダード 1,490円/月 プレミアム 1,980円/月

※最新の配信状況は各サービスサイトにてご確認ください。

各配信サイトごとの配信状況

各動画配信サービスごとに「おおかみこどもの雨と雪」の配信状況をまとめると、以下のようになります。

Huluでの配信状況

「Hulu」では「おおかみこどもの雨と雪」が見放題で視聴可能です。

Huluは海外ドラマが充実しており、『ウォーキング・デッド』や『デクスター』などの人気作品を含む多彩なラインナップを提供しています。さらに、日テレ系のドラマやバラエティ番組も独占配信しており、Hulu独自のオリジナル作品も豊富です。

Amazon Fire TVや楽天モバイルなどへの加入時や、エポスカードやセゾンカードなどのクレジットカードへ新規申込時などにはHulu無料トライアルクーポンコードをもらえ、30日間無料でサービスを利用することができます。

https://www.hulu.jp

※最新の配信状況は各サービスサイトにてご確認ください。

月額利用料金	1,026円（税込）
初回特典	クーポンコードをお持ちの方は30日間無料
見放題可能アニメ作品数	-
見放題可能全作品数	14万作品以上
特徴	・海外ドラマが豊富で独占作品多数 ・日テレ系ドラマ・バラエティを独占配信

詳細はこちら→Hulu公式サイト

TSUTAYA DISCASでの配信状況

「TSUTAYA DISCAS」でも「おおかみこどもの雨と雪」が視聴可能です。

TSUTAYA DISCASは、動画配信という形ではなく、CDやDVD、ブルーレイの宅配レンタルができるサービスです。定額プランの場合には返却期間がなく、好きなだけ気に入った作品が楽しめます。返却はポストへ投函するだけなのでお手軽に利用できます。

https://www.discas.net

※最新の配信状況は各サービスサイトにてご確認ください。

月額利用料金	1,026円/定額レンタル4 2,052円（税込）/定額レンタル8
初回特典	14日間無料(定額レンタル4) 30日間無料(定額レンタル8)
見放題可能アニメ作品数	38,000作品以上
見放題可能全作品数	65万作品以上
最大レンタル可能枚数	4枚(定額レンタル4) 8枚(定額レンタル8) ※利用期間中返却期限なし
送料	無料
特徴	・CDやDVDの宅配レンタルサービス ・返却期限なし ・返却はポストへの投函でOK

詳細はこちら→TSUTAYA DISCAS公式サイト

DMM TVでの配信状況

「DMM TV」では、「おおかみこどもの雨と雪」が見放題ではなく、単品レンタルまたは購入という形で視聴可能です。視聴期限のあるレンタルの場合は440円、視聴期限のない購入の場合は2,750円かかります。

DMM TVは、2022年12月にスタートした新しい動画配信サービスです。DMMプレミアム会員向けに提供されており、アニメ、ドラマ、バラエティ、オリジナルコンテンツなど、19万本以上の作品を見放題で楽しめます。

https://tv.dmm.com/vod

※最新の配信状況や料金については各サービスサイトにてご確認ください。

月額利用料金	550円（税込）
初回特典	30日間無料+ 550ポイント付与
見放題可能アニメ作品数	6,600作品以上
見放題可能全作品数	19万作品以上
特徴	・ゲーム、英会話、漫画など多彩なサービスで使えるクーポンなどがもらえる ・映画鑑賞チケットを安く購入できるなど各種特典 ・DMM GAMESのゲームで毎月専用ガチャチケットが配布されるなどDMMの提供する他のサービスもお得に利用可能

詳細はこちら→DMM TV公式サイト

Amazonプライムでの配信状況

「Amazonプライムビデオ」でも、「おおかみこどもの雨と雪」が見放題ではなく、単品レンタルまたは購入という形で視聴可能です。視聴期限のあるレンタルの場合は400円、視聴期限のない購入の場合は2,500円かかります。

Amazonプライムビデオでは人気作や話題作の配信に加えてここでしか視聴できないオリジナル作品や独占配信作品も豊富です。Amazonでの買い物時のお急ぎ便や音楽配信サービスなども他のAmazon系の特典も無料で受けられるのが魅力です。

https://www.amazon.co.jp/amazonprime

※最新の配信状況や料金については各サービスサイトにてご確認ください。

一般利用料金	月額プラン600円（税込） 年額プラン5,900円（税込）
学生利用料金	月額プラン300円（税込） 年額プラン2,950円（税込）
初回特典	30日間無料（一般） 6ヵ月間無料（学生）
見放題可能アニメ作品数	-
見放題可能全作品数	-
特徴	・Amazonでお急ぎ便、日時指定便が無料で使い放題 ・Prime Musicで追加料金なしで音楽が聴き放題 ・Prime Readingで対象の本が読み放題 ・Amazon Photosで写真を無制限で保存できる ・Amazonで限定先行タイムセールに通常より30分早く参加可能 ・Kindleオーナーライブラリーで対象の本が1ヶ月に1冊無料で読める

詳細はこちら→Amazonプライム公式サイト

U-NEXTでの配信状況

「U-NEXT」では、「おおかみこどもの雨と雪」の配信がされていないため、見ることができません。

U-NEXTは、日本最大級の動画配信サービスでアニメ、映画、ドラマ、バラエティ、ドキュメンタリーなど32万作品以上の映画やアニメ、ドラマに加えて190誌以上の雑誌も読み放題です。

https://video.unext.jp

※最新の配信状況は各サービスサイトにてご確認ください。

月額利用料金	2,189円（税込）
初回特典	31日間無料 + 600ポイント
見放題可能アニメ作品数	5,700作品以上
見放題可能全作品数	32万作品以上
特徴	・190誌以上の雑誌が読み放題 ・50,000話以上の無料マンガが楽しめる ・毎月1,200円分のポイントが受け取れ、最新作のレンタルやマンガの購⼊、映画チケット交換が可能

詳細はこちら→U-NEXT公式サイト

dアニメでの配信状況

「dアニメストア」でも「おおかみこどもの雨と雪」の配信がされていないため、見ることができません。

dアニメストアは、アニメ専門の動画配信サービスで、日本国内でも最大級の配信作品数を誇ります。月額料金は税込550円と非常に手頃で、人気作品から隠れた名作まで、多彩なラインアップを楽しむことができます。

https://animestore.docomo.ne.jp

※最新の配信状況は各サービスサイトにてご確認ください。

月額利用料金	550円（税込）
初回特典	31日間無料
見放題可能アニメ作品数	5,700作品以上
見放題可能全作品数	5,700作品以上
特徴	・ドコモが運営しているアニメに特化した配信サイト ・アニメ見放題作品数は国内最大級 ・MV付きアニソン・アニソンフェス・声優ライブも見放題 ・アニメ関連グッズが買え、イベント限定グッズの先行販売も実施 ・dブック電子書籍購入で毎月1冊のdポイントが70％還元

詳細はこちら→dアニメストア公式サイト

ABEMAプレミアムでの配信状況

残念ながら「ABEMAプレミアム」でも、「おおかみこどもの雨と雪」は配信されていません。

ABEMAプレミアムはAbema TVが運営するインターネットテレビ局「ABEMA」で登録可能なサブスクリプションサービスです。オリジナル番組や、日本独占配信の番組などABEMAでしか視聴できない作品ラインナップが豊富です。

https://abema.tv

※最新の配信状況は各サービスサイトにてご確認ください。

月額利用料金	960円（税込）
初回特典
見放題可能アニメ作品数	-
見放題可能全作品数	15,000作品以上
特徴	・ABEMAオリジナル制作のドラマやアニメ、映画、プレミアム会員限定のLIVE配信など一部の特別な番組が視聴可能 ・プレミアム会員限定のプレゼントや特別イベントチケットの先行購入が可能

詳細はこちら→ABEMAプレミアム公式サイト

ディズニープラスでの配信状況

残念ながら「ディズニープラス」でも、「おおかみこどもの雨と雪」は配信されていません。

ディズニープラスは「ディズニー作品」「マーベル作品」「スター・ウォーズ作品」などここでしか楽しめない作品が多く、アニメラインナップが充実しているのが魅力です。

https://www.disneyplus.com/ja-jp

※最新の配信状況は各サービスサイトにてご確認ください。

月額利用料金	スタンダードプラン990円（税込） プレミアムプラン1,320円（税込）
初回特典	・ドコモ経由での入会で「eximo/ahamo/ギガホ」ご契約の方の月額料金から毎月990円を最大6か月間割引 ・「ギガライト」ご契約の方の月額料金から毎月990円を最大4か月間割引
見放題可能アニメ作品数	-
見放題可能全作品数	-
特徴	・「ディズニー作品」「マーベル作品」「スター・ウォーズ作品」などディズニープラスでしか楽しめないアニメラインナップが魅力 ・ドコモ経由での入会で、お得な特典やディズニープラスをもっと楽しむための豊富なコンテンツが楽しめるディズニーDXアプリの利用が可能 ・ディズニーストアでのお買い物優待や、展示会の割引など季節やイベントに応じたさまざまな特典や優待を受けられる

詳細はこちら→ディズニープラス公式サイト

Netflixでの配信状況

残念ながら「Netflix」でも「おおかみこどもの雨と雪」の配信がされていないため、見ることができません。

Netflix（ネットフリックス）は、世界190か国以上で1億3,000万人の会員が利用する動画配信サービスです。映画だけでなく、オリジナルシリーズのテレビ番組やドキュメンタリーなどが楽しめます。なかでもオリジナル作品のクオリティが高いのが最大の特徴です。

https://www.netflix.com/jp

※最新の配信状況は各サービスサイトにてご確認ください。

月額利用料金	広告付きスタンダード790円（税込） スタンダード1,490円（税込） プレミアム1,980円（税込）
初回特典	-
見放題可能アニメ作品数	-
見放題可能全作品数	-
特徴	・自社制作のオリジナル作品が多数あり ・ダウンロードした作品はオフラインで視聴可能

詳細はこちら→Netflix公式サイト

「おおかみこどもの雨と雪」を見るならHuluがおすすめ

「おおかみこどもの雨と雪」を視聴するなら、「Hulu」が最もおすすめです。Huluは海外ドラマが充実しており、『ウォーキング・デッド』や『デクスター』などの人気作品を含む多彩なラインナップを提供しています。さらに、日テレ系のドラマやバラエティ番組も独占配信しており、Hulu独自のオリジナル作品も豊富です。

Huluは、映画、ドラマ、アニメなど多彩なコンテンツが見放題のストリーミングサービスです。その特徴は、最新のテレビ番組が放送翌日に視聴可能であることや、オリジナルコンテンツの充実にあります。Huluのオリジナルシリーズは高評価を受けており、ここでしか見られない独自の作品を楽しむことができます。

さらに、Huluはユーザーのニーズに応じた複数のプランを提供しています。広告付きプランではリーズナブルな価格で利用でき、広告なしプランでは快適にコンテンツを楽しめます。また、ライブTVプランもあり、リアルタイムでスポーツやニュースを視聴することが可能です。

使いやすいインターフェースもHuluの魅力の一つです。視聴履歴やお気に入りの番組を管理しやすく、パーソナライズされたおすすめ機能により、自分に合ったコンテンツを簡単に見つけることができます。また、モバイルデバイス、タブレット、スマートTVなど、多様なデバイスで利用できるため、場所を選ばずに楽しむことができます。

さらに、Huluは家族全員で楽しめるサービスです。複数のプロフィールを作成できるため、家族それぞれが自分の好みに合わせた視聴体験を持つことができます。子供向けのコンテンツも充実しており、ペアレンタルコントロール機能もあるため、安全に利用できます。

＼ いつでもキャンセル可能 ／

Hulu公式サイト

140,000作品以上が見放題

細田守監督の他の作品が見れる動画配信サービスの紹介

宮崎駿に続くアニメ映画監督として国内外の期待と注目を集める細田守監督、ここでは「おおかみこどもの雨と雪」以外の細田守監督アニメ作品の配信状況をまとめました。

※最新の配信状況や料金については各サービスサイトにてご確認ください。

オンライン配信という形での視聴なら「Hulu」がおすすめです。ただ、「竜とそばかすの姫」を見るのには追加料金でレンタルという形になってしまうので、全作品を見たい！という場合には、「TSUTAYA DISCAS」を利用するのがおすすめです。

おおかみこどもの雨と雪 どこで見れる？：アニメの魅力を解説

2012年に公開された「おおかみこどもの雨と雪」は、「バケモノの子」や「未来のミライ」などで知られるスタジオ地図が制作した人気アニメです。この作品は家族愛や親子の絆を描いており、どの世代でも楽しめる内容となっています。

この章では「おおかみこどもの雨と雪」の作品についての紹介をしていきたいと思います。

作品情報・あらすじ

「おおかみこどもの雨と雪」作品情報

公開日	2012年7月21日
制作会社	スタジオ地図
監督・脚本・原作	細田守
脚本	奥寺佐渡子
キャラクターデザイン	貞本義行
作画監督	山下高明
美術	大野広司
CGディレクター	堀部 亮
色彩設計	三笠 修
製作総指揮	城朋子
音楽	高木正勝
編集	西山茂
主題歌	アン・サリー「おかあさんの唄」
公式サイト	公式サイト

おおかみこどもの雨と雪はジブリではなくスタジオ地図の作品

おおかみこどもの雨と雪は「スタジオ地図」の細田守監督による作品です。

よくスタジオジブリと間違えられたり、対比されたりすることも多いですが、ジブリ作品ではありません。細田守監督の他の有名な作品としては「サマーウォーズ」や「時をかける少女」、「バケモノの子」があります。

「おおかみこどもの雨と雪」ネタバレ・みどころ

ここから、作品のあらすじをさらに詳しくご紹介します。この先以降は、ネタバレを含むため、まだ映画を視聴されていない方は十分ご注意ください。

運命の出会い

「おおかみこどもの雨と雪」の物語は、女子大生の花が大学でミステリアスな青年（彼）と出会うところから始まります。彼は大学に在籍しておらず、こっそり授業に参加していました。花は彼の秘密主義に興味を持ち、一緒に勉強をするようになります。

次第に二人は心を通わせ、互いに惹かれ合うようになります。しかし、花は彼が人間からオオカミに変身する姿を目撃してしまいます。彼は絶滅したとされるニホンオオカミの末裔で、おおかみおとこだったのです。

この秘密を知ってもなお、花は彼を受け入れる決意をします。二人は一緒に暮らし始め、穏やかな日々を過ごします。やがて、花は人間とオオカミの血を引く子供を授かり、自力で出産することを決意します。

無事に長女の雪を出産し、翌年には次男の雨を産みますが、その直後、彼は突然姿を消してしまいます。花が雨の中探しに行くと、彼はオオカミの姿のまま川で亡くなっていました。

一人残された花は、雪と雨を自分の手で守ることを誓います。二人が人間としてもオオカミとしても生きられるように、田舎の村へ引っ越し、新たな生活を始めるのです。

田舎での三人の新生活

花と子供たちは、人里離れた古びた家で新しい生活を始めました。しかし、慣れない環境に苦労し、畑仕事もうまくいかず、近所付き合いもない中で、花はすべてを一人で解決しようとしていましたが、田舎での厳しい生活に気持ちが沈む日々が続きました。

そんな時、90歳の強面なおじいさん、韮崎（菅原文太）に助けられたことをきっかけに、花は村の人々と仲良くなり始めます。人目を避けて田舎に移り住んだはずが、村の温かい人々との交流に救われるようになりました。

やがて、大自然の中で雪と雨は元気に成長していきます。活発でおてんばな雪は保育園に興味を持ち、人と触れ合いたいと感じるようになります。一方、内向的で人付き合いが苦手な雨は、人間よりも自然に興味を持つようになりました。

花は性格の異なる二人を優しく見守りながら、新しい仕事を始めて生活を支えます。雪も小学生として新たなスタートを切り、三人の生活はこれまでとは違う形で進んでいきました。

雨と雪 それぞれの心の葛藤

花は、オオカミが保護されている「新川自然観察の森」という施設で働き始めます。この施設には、特別な許可を得て飼われていたけど、飼い主が亡くなり施設で預かることになったオオカミがいました。

学校に馴染めず休みがちになった雨は、花の職場に行ってオオカミと会うことが日課に。次第に「勉強よりも自然について学びたい」と考えるようになり、山へ出かけることが増えていきました。

一方、雪は普通の人間として学校に通い、平穏な日々を過ごしていました。しかし、転校生の藤井草平（平岡拓真）から「獣の匂いがする」と言われ、彼を避けるようになります。そのことで感情が爆発した雪は、草平を鋭い爪で傷つけてしまいます。

雪は学校から追い出されるのではないかと恐れますが、草平は「突然現れたオオカミにやられた」と説明し、雪をかばいます。

やがて成長するにつれ、雨は自分をオオカミだと認識し、雪は自分を人間だと感じるようになります。意見が対立した二人は激しい喧嘩を繰り広げます。そんな中、村には台風が接近し、記録的な豪雨が降り注いでいました。

家族の決断

降り続く豪雨の中、雨は山の自然が崩れるのではないかと心配し、頻繁に山へ入るようになりました。花はそんな雨を心配し、山へ行かないよう説得しますが、雨は危険を顧みず台風の中でも山へ向かいます。

花が学校へ雪を迎えに行こうとした時、雨がいなくなっていることに気付きます。雨が山に行ったと察した花は、雨を探すために山へ向かいます。しかし、いくら探しても雨は見つからず、焦り始めたその時、足を滑らせて急な斜面を転げ落ちてしまいます。

その頃、学校で花が迎えに来るのを待っていた雪は、草平と二人きりに。雪は草平の前でおおかみの姿になり、「あの時、草ちゃんを傷つけたオオカミはわたし」と真実を告げます。しかし、草平は驚くことなく、「ずっと分かってた」と言い、雪を受け入れました。

花が目を覚ますと、そこにはおおかみの姿をした雨がいました。必死に呼び止める花に背を向け、雨は山を登っていきます。もう雨が人間として家に戻ることはないと悟り、花は泣きながら「元気で、しっかり生きて！」と叫び、旅立ちを見送りました。雨がもう子どもではないことを知った花は、彼の成長を受け入れます。

雨はオオカミとして、雪は人間として生きていくことを決意します。花は二人の選択を受け入れ、雨と雪がいつまでも幸せであることを願いながら、穏やかな毎日を過ごすのでした。

おおかみこどもの雨と雪 お父さんについての謎

お父さんの正体

雨と雪の父親は、絶滅したとされるニホンオオカミの血を引く最後のオオカミ男でした。彼の父親は、彼らの正体を周囲に知られないようにと強く言い聞かせていたそうです。その後、人間の親戚に引き取られ、様々な苦労を経て大人になりました。このため、彼はほとんど人間としての生活を送っていたと考えられます。

お父さんの名前は？

雨と雪の父親の名前は明かされておらず、エンドロールでは「おおかみおとこ」と表記されています。名前をひらがな表記にしているのは「優しくて、思い遣りのある印象」を与えたいという細田守監督の意図があるようです。

お父さんが亡くなった理由

花と「おおかみおとこ」は二人で子育てをしながらの生活を送っていましたが、ある雨の日、花は玄関に彼が買ってきた食料品と財布の入ったビニール袋が置かれているのに気づきます。彼がまだ近くにいると考えた花は、「おおかみおとこ」を探し始めます。

そしてオオカミの姿で水路に横たわっている彼を発見しますが、彼はすでに息絶えていました。

作品中ではおおかみおとこがなぜ亡くなってしまったのか、その理由についてはっきりと描かれていませんが、「おおかみおとこ」の死因として考えられている代表的な3つの説を紹介します。

ハンターによって打たれてしまったという説

彼が亡くなった現場には、キジの羽が多く舞っていました。彼はかつて花のためにキジを狩ってきたことがあり、今回も同様に狩りをしていた可能性が考えられます。

作品中で雪が、「その日父が何を考えていたかはわかりません。赤ん坊のために狩りをする本能が働いたのかもしれませんし、産後の母に滋養のあるものを食べさせようとしたのかもしれません」と語っており、父親が狩りをしていたことはほぼ確実とされています。

彼らが住んでいたのは街中であったため、狩りをするためには山まで出かける必要があったと思われます。彼は山で狩りをしている最中に、ハンターにによる誤射や意図的な狙撃だったかもしれません。

しかしこの説には、彼が亡くなっていた場所や映像から読み取れる状況を考えると、少々無理があるようにも思えます。というのも、劇中で彼の遺体が発見されたのは街中の水路であり、周囲には少数の野次馬とゴミ収集車、その職員だけがいました。もし彼がハンターに狙撃されていたなら、ハンターや警察がその場にいてもおかしくありません。

ハンターが街中で発砲することは考えにくいですし、オオカミの姿で山から逃げてきた場合、もっと大きな騒ぎが起こっているはずです。そのため、ハンターによって狙撃されたという説は現実的ではないようにも思えます。

事故死または溺死という説

最も一般的で有力とされているのは、彼が事故で亡くなったという説です。

彼が亡くなっていた現場にはキジの羽が舞っていたことから、彼が狩りをしていたのはほぼ確実でしょう。その帰りに何らかの事故で誤って水路に落ち、溺死した可能性があります。

また、買い物をした後に狩りに出かけたと考えれば、彼が財布を置いていった理由も説明できます。この説により、彼の行動と死因が自然に結びつきます。

おおかみとしての寿命を迎えたという説

野生のオオカミの寿命は約5年、飼育下では約15年とされています。「おおかみおとこ」は普通のオオカミとは異なる存在ですが、人間ほどの寿命を持っていなかった可能性があります。彼がオオカミとして何歳だったのか、人間として何歳だったのかは不明ですが、寿命によって亡くなったという説です。

動物は死期が近づくと、人間にその姿を見せないと言われています。彼も同様に、死期を悟り、花や子どもたちに会うことなく姿を消したのかもしれません。また、玄関に食料品と財布を置いていったのは、もう人間として生きることはないと覚悟していたからなのかもしれません。

おおかみこどもの雨と雪 気持ち悪いという批判もある？

細田守監督の長編映画第2作目となる「おおかみこどもの雨と雪」は、初作品『サマーウォーズ』を大きく上回る興行収入42億円を記録しまし、さらに世界34カ国で上映されるなど、高く評価されている作品です。

一方で、一部では「気持ち悪い」という感想もあるようです。

ベッドシーンが気持ち悪い？

花が初めて狼男と結ばれる場面では、彼は完全な人間ではなく半獣の姿に変身します。おおかみおとこと人間の花が結ばれるこの非現実的なシーンは、一部の視聴者から刺激が強いと批判されています。

しかし、あえて「おおかみ」の姿として描いたのには、細田守監督の特別なこだわりがあったようです。この場面を2人が親密になるための大きな一歩として、花が「おおかみの彼」を受け入れた瞬間を象徴するシーンを描きたかったからだということです。

批判を受けているシーンは長く映るわけでも、変な音声が入るわけでもありません。ただ人によっては、家族で観ることに複雑な気持ちを抱く人も多いようです。

監督はありのままを描きたかったのでしょうが、気になる人もいるかもしれません。ただ、その場面はいやらしく描かれているわけではありませんし、個人的にはまだそういうことを知らない小学生低学年くらいの子どもには、違和感や気まずさを感じることはないと思います。

その場面だけを取り上げて騒ぐよりも、その後に続く感動的なシーンに注目してほしいと思います。

花に対する批判の声

上記に挙げた批判以外にも、ネット上では花に対する批判の声も少々見られます。その内容としては、「母親の自己犠牲が美化されているのが気になる」という意見が多く見られました。

息子の雨を父親と重ねて見ている点や、雪の迎えには行かずに雨を優先している点、学生でありながら後先考えずに子どもを作ってしまった点が主な要因となっているようです。

キャラクター設定や映画の内容が万人受けするのは難しいものですが、花に対して共感できないと感じられる方が一定数いらっしゃるようです。

おおかみこどもの雨と雪 その後を考察

「おおかみこどもの雨と雪」のラストシーンでは、雪は人間として生きることを選び、雨はおおかみとして生きることを選び、森の中へ消えていく様子が描かれています。視聴者の中にはその後のストーリーが気になるという方は多いようです。

しかし、映画の原作となった小説とコミックを見てみても、どちらにも雪と草平のその後は描かれていません。

作中に描かれていることとしては、雪は小学校を卒業後、通学圏内に中学校がないため、離れた土地で寮生活をしながら学校に通うことになったようです。

母親の花は、子どもたちがいなくなった家で一人暮らしをしているようで、家の壁には雪の中学校の入学式の写真や、寮から送られてきた手紙や写真が貼られていました。その写真の中には、草平のようなボサボサ頭の少年も写っており、雪と草平がこれからも長い付き合いになるかもしれない様子がうかがえます。

一方、山でおおかみとして生きることを選んだ雨は、その後人間に戻ることはありませんでした。母親と山の近くで会うことはあるかもしれませんが、休みにしか家に帰らない雪とはほとんど会うことはなくなってしまうのかもしれません。

おおかみこどもの雨と雪 どこで見れる？まとめ